効果的な履歴書を書くには

履歴書を書き始める前に、まず心得ておかなければならないのは「なぜ」「誰に向けて」書くのか、受け取る相手はその履歴書を「どうするのか」という三点です。求職者が雇用主の視点に立って考えてみると、履歴書に記載すべき内容の判断がしやすくなるでしょう。

雇用主はなぜ履歴書が必要なのか

面接候補者を決定する

企業が履歴書を必要とする一番の理由は、あなたと他の候補者の職歴を比較するためです。募集中の職務によりますが、採用担当者は 3 ~ 50 通の履歴書を検討し、その後に面接候補者を決定します。

仮にあなたの履歴書が書類選考に漏れたとしても、人材コンサルタントの手腕で面接の機会が適切に設定されることもあります。とはいえ、明確で簡潔な履歴書は採用の初期段階からあなたを強く印象付けるチャンスに繋がるのです。

時間を節約する

採用担当者の立場で考えてみましょう。彼らにとって、採用だけが業務ではありません。ですから、一度に全ての履歴書に目を通すことは難しいのです。あなたの履歴書は、その日に受信する百通単位の電子メールにまぎれて、その一部として読まれるかもしれません。電話や同僚からの問いかけで何度も選考作業が中断する可能性もあります。要するに、応募された履歴書の山に埋もれないためには、採用担当者の目にとまるような履歴書である必要があります。

面接の枠組みを構成する

履歴書は、面接を円滑に進行させると共に質問内容を明確にするものです。面接担当者はあなたの能力と経験を想定し、適切な質問内容を構成します。履歴書がなければ、ごく一般的な質問から始めなければなりません。良質な履歴書によって面接担当者は即座に質問を切り出すことができ、あなたは自分の能力と実績アピールすることができます。言い換えれば、企業と職務を評価する時間もさらに与えられるわけです。

採用担当部署の意見を集約する

1回限りの面接で企業に採用されることはないでしょう。通常は段階に応じて何度か面接が行われます。その後、募集中の職務にあなたを採用するかどうかが決められます。各段階において採否を決定する人物は事前にあなたと他の候補者に関する予備知識を得ます。– その際、参考資料として履歴書が使用されます。また、最終段階において採用者を決定する時にも履歴書が用いられます。

良質の履歴書として際立つためには

1 – 良い履歴書は正確で要領を得ている

現在の職務と事務分掌を、事実と実績に基づいて簡潔に記載しましょう。長々と書くことは逆効果になります。– 経験を積んだ人々は様々な業務の詳細を理解しています。見出し文程度にまとめれば充分です。

具体例:

sample resume
  • (a)採用担当者は、あなたが在職中の企業に関する情報から多くのことを推察するでしょう。そこには、企業文化、社風、商取引、教育訓練、そして各プロジェクトや取引に対してのあなたの取り組み状況などが含まれます。
  • (b)職名・チーム名・部署名などを記載します。ほとんどの企業は多種多様な専門職で構成されています。ところが、自分自身の職務に関しては、じつにあいまいな履歴書が大半です。職名は、組織における位置付けと責任範囲のレベルを表します。専門分野を明確に示し、採用する側があなたの扱ってきた市場・製品または技術的知識と募集中の職務の関連性を判断できるようにしましょう。
  • (c)在職期間は職務へのコミットメントと職歴の一貫性を示すものです。あいまいだったり、抜けていたりする日付について多くの採用担当者は疑念を抱きます。
  • (d)業務上の主な機能をはっきりと記載します。 – 顧客との取引、財務管理または資産運用口座の管理、損益計算書の担当、等。この記述によって、雇用主はあなたの役割を正確に把握します。
  • (e)最大の業績とあなたの果した役割について概略を記します。「管理した」、「支援した」、「完結した」、これらはまったく違った能力であり、職務上の経歴を明示するものです。自ら過小評価をすれば面接に進めなかったり、あなたより職位の低い面接官が現れるリスクがあります。;また、過大評価は、実情が判明したときに尊敬の念を失うリスクがあります。
  • (f)業績の時期を記し進歩を表します。

2 – 社内の略語や専門用語を使わない

どの企業も、独特の略語や専門用語を使用するのが普通ですが、外部の人間にとっては意味不明となることがよくあります。略語はスペルアウトし、その企業特有の専門用語は避けましょう。

3 – 最新の業績・職歴を集中的に記載する

一般的に、過去の役割はあなたの現状をほとんど反映していません。現職における役割であなたは評価され、次の職務へと導かれます。ですから、最新の業績に焦点を絞りましょう。過去の職務については各1行ずつ、最も顕著な業績と役割、責任範囲を記述すればキャリアの深度や方向性を示すには充分です。

4 – 最新の学歴および資格のみを記載する

過去の職歴同様、あなたが有する最上級の資格以外はほとんど影響力がなく記載してもあまり意味がありません。

5 – 趣味と関心については自分自身が語れる、また語りたいものだけを記載する

通常面接担当者が趣味と関心について語るのは、類似の分野に興味がある時か、会話のきっかけとして利用する時だけです。不用意にこの項目を履歴書に盛り込まないようにしましょう。その分野に非常に造詣の深い人物から話しかけられるリスクがあります。

6 – 良質の履歴書は短い

あなたの年齢、最新の職務とこれまでの実績は、次の職務へ挑戦する能力を判断する上での良いヒントになるでしょう。統計的に過去の業績は、次の職務に就いた時の成果を予測できる材料になります。採用担当者が1~2ページの履歴書からあなたの業績を正確に見る事が出来れば、採否の決定を下すことができるでしょう。それ以上詳しい内容を求められるケースはほとんどなく、必要であれば面接時に話題として採り上げられるでしょう。

最後に、あなたの業績および応募する職務に興味を抱いた理由をまとめた適切なカバーレターがあれば、採用担当者によりいい印象を与えることでしょう。

スペシャライズド グループは、転職活動支援の一環として、適確な履歴書とカバーレターの作成をお手伝いいたします。